三項論理

SQL 標準で指定されているように、3値論理(3VL)は、 TRUE、 FALSE、そして UNKNOWN という3つの真理値を持つ論理システムです。Snowflakeでは、 UNKNOWN は NULLで表されます。3値論理は、ブール式と述語の評価に適用され、 AND、 OR、 NOTなどの論理演算の結果に影響を与えます。

  • 式(例えば、 SELECT リスト)で使用された場合、 UNKNOWN の結果は NULL の値として返されます。

  • 述語として使用された場合(例えば、 WHERE 句)、 UNKNOWN の結果は FALSE に評価されます。

このトピックの内容:

真理値テーブル

このセクションでは、 比較 および 論理 演算子の真理値表について説明します。

比較演算子

比較演算子のオペランドが NULLの場合、結果は NULLです。比較演算子と関数は以下の通りです。

論理演算子

BOOLEAN 列 C が与えられた場合:

C が次の場合:

C AND NULL の評価:

C OR NULL の評価:

NOT C の評価:

TRUE

NULL

TRUE

FALSE

FALSE

FALSE

NULL

TRUE

NULL

NULL

NULL

NULL

追加条件:

C が次の場合:

C AND (NOT C) の評価:

C OR (NOT C) の評価:

NOT (C OR NULL) の評価:

TRUE

FALSE

TRUE

FALSE

FALSE

FALSE

TRUE

NULL

NULL

NULL

NULL

NULL

条件式の使用上の注意

このセクションでは、条件式固有の動作について説明します。

IFF 動作

IFF は三項論理に対して以下の結果を返します。 BOOLEAN 列 C が与えられた場合:

C が次の場合:

IFF(C, e1, e2) の評価:

TRUE

e1

FALSE

e2

NULL

e2

[ NOT ] IN 動作

[ NOT ] IN は三項論理に対して以下の結果を返します。3の数値列 c1c2c3 が与えられた場合:

  • c1 IN (c2, c3, ...) は、構文的には (c1 = c2 OR c1 = c3 OR ...) と同等です。

    その結果、 c1 の値が NULLの場合、式 c1 IN (c2, c3, NULL) は常に NULLに評価されます。

  • c1 NOT IN (c2, c3, ... ) は、構文的には (c1 <> c2 AND c1 <> c3 AND ...) と同等です。

    したがって、 c1 NOT IN (c2, c3) が TRUEであっても、 c1 NOT IN (c2, c3, NULL) は NULLと評価されます。