Snowflakeでのデータ共有とコラボレーション

安全な環境での他の関係者とのコラボレーションなど、Snowflakeアカウントのデータを他のSnowflakeアカウントのユーザーと共有するにはいくつもの方法があります。

Snowflakeでデータを共有する理由

Snowflakeを使用してプロバイダーとしてデータを共有すると、データにアクセスできるユーザーを管理し、さまざまな人やグループ間でデータを同期し続けるという問題を回避できます。

データコンシューマーは、データがSnowflakeに保持されるため、実行する必要があるデータ変換を減らすことができ、共有されているデータセットを自分のデータと簡単に結合できます。

リストを使用してデータを共有する場合、データ共有にメタデータ(タイトル、説明、使用状況の例など)を含めて、コンシューマーが迅速にデータを使用できるようにすることができます。コンシューマーにとっての利点に加えて、プロバイダーとして、使用状況データにアクセスし、データを他のリージョンに自動的に複製し、データへのアクセスに課金したり、 Snowflake Marketplace で一部のデータセットを公開したりすることもできます。

共有のオプション

リストを使用すると、手動の複製タスクを実行することなく、クラウド全体で任意のSnowflakeリージョンのユーザーとデータを共有できます。リストを使用する場合は、共有するデータの追加メタデータを提供したり、顧客データの使用状況を表示したり、 Snowflake Marketplace で公開されているリストついて、リストに対するコンシューマーの関心を測定したりできます。

リストを使用してデータを共有したくない場合は、代わりに直接共有を使用できます。 Secure data sharing および Non-secure data sharing をご参照ください。どのオプションを選択する場合でも、 リーダーアカウント を使用することで、Snowflakeアカウントを持っていない人とも共有できます。

データ共有のメカニズム

誰と共有するか

クラウド全体で自動複製するか

オプションでデータ料金を請求するか

オプションでデータを公開するか

コンシューマーの使用状況メトリックを取得するか

リスト

任意のリージョンの1つ以上のアカウント

有り

有り

有り

有り

直接共有

自分のリージョンの1つ以上のアカウント

無し

無し

無し

無し

アカウントのグループを管理し、そのグループ内のリストを公開および使用できるユーザーを制御する場合は、 Data Exchange の使用を検討します。

リスト

特定のアカウントに非公開でリストを提供することも、 Snowflake Marketplace で公開することもできます。 Snowflake Marketplace の詳細については、 Snowflake Marketplace について をご参照ください。

プロバイダーとコンシューマーの条件に同意すると、リストで共有されたデータの共有と使用を開始できます。詳細については、 リストについて をご参照ください。

注釈

Virtual Private Snowflake(VPS) とのリストの共有について詳しくは、 VPS アカウントでの共同作業について をご覧ください。

直接共有

直接共有を使用して、同じSnowflakeリージョン内の1つ以上のアカウントとデータを共有します。直接共有で共有されているデータをコピーまたは移動する必要はありません。

アクティブなコンシューマーとの直接共有をリストに変換する場合は、 直接共有をリストに変換する をご参照ください。

詳細については、 安全なデータベース オブジェクトを共有する をご参照ください。

Data Exchange

特定のアカウントに非公開で提供するリストを作成できない場合は、データ交換を使用して、招待した選択したアカウントグループとデータを共有できます。

アカウントのデータ交換をプロビジョニングして構成するようにリクエストする必要があります。その後、メンバーをデータ交換に招待し、メンバーによるデータの使用、提供、またはその両方を許可するかどうかを指定できます。

詳細については、 Data Exchangeについて をご参照ください。

安全な環境での共有データとのコラボレーション

リスト、直接共有、データ交換を使用して別の関係者とデータを共有する場合、共有相手はデータに直接アクセスできます。他の関係者とデータを共有したいけれども、そのデータへのアクセス方法を制御したい場合、 Snowflake Data Clean Room を使用してコラボレーションすることができます。クリーンルームでデータを共有するプロバイダーは、共有データに対してどのような分析を実行できるかを定義することで、コンシューマーはデータに無制限にアクセスすることなく、データからインサイトを得ることができます。

詳細については、 Snowflake Data Clean Rooms について をご参照ください。