Google Cloud Storageステージからのデータのコピー¶
ステージングされたファイルからターゲットテーブルにデータをロードします。
このトピックの内容:
データのロード¶
COPY INTO <テーブル> を実行して、データをターゲットテーブルにロードします。
注釈
データをロードするには、 ウェアハウス が必要です。自動再開が構成されていないウェアハウスを使用している場合は、 ALTER WAREHOUSE を実行してウェアハウスを再開します。ウェアハウスの起動には最大5分かかることがあります。
ALTER WAREHOUSE mywarehouse RESUME;
重要
外部ステージに対して返されるオブジェクトのリストには、1つ以上の「ディレクトリBLOB」が含まれる場合があります。基本的に、スラッシュ文字(/
)で終わるパスです。例:
LIST @my_gcs_stage;
+---------------------------------------+------+----------------------------------+-------------------------------+
| name | size | md5 | last_modified |
|---------------------------------------+------+----------------------------------+-------------------------------|
| my_gcs_stage/load/ | 12 | 12348f18bcb35e7b6b628ca12345678c | Mon, 11 Sep 2019 16:57:43 GMT |
| my_gcs_stage/load/data_0_0_0.csv.gz | 147 | 9765daba007a643bdff4eae10d43218y | Mon, 11 Sep 2019 18:13:07 GMT |
+---------------------------------------+------+----------------------------------+-------------------------------+
これらのBLOBは、Googleが提供する他のツールを使用するのではなく、Google Cloud Platform Consoleでディレクトリが作成されるときにリストされます。
オブジェクトリストにディレクトリBLOBが含まれていると、ステージを参照するCOPY ステートメントが失敗する可能性があります。エラーを回避するために、ステージのファイルリストにディレクトリBLOBが含まれる場合、ファイルパターンマッチングを使用して、含めるファイル(つまり PATTERN 句)を識別することをお勧めします。例については、 パターンマッチングを使用したデータのロード (このトピック内)をご参照ください。または、 COPY ステートメントで ON_ERROR = SKIP_FILE に設定します。
パターンマッチングを使用したデータのロード¶
次の例では、 Google Cloud Storageの統合の構成 で作成された、名前付き my_gcs_stage
ステージのファイルからデータをロードします。パターンマッチングを使用すると、ステートメントは、名前が文字列 sales
で始まるファイルのみをロードします。
COPY INTO mytable FROM @my_gcs_stage PATTERN='.*sales.*.csv';
名前付きファイル形式がステージ定義に含まれていたため、ファイル形式オプションは指定されていません。
パス/プレフィックスを使用したデータのロード¶
次の例では、Cloud Storageバケットに data/files
パス(つまり、プレフィックス)が付いたすべてのファイルをロードします。使用する名前付き my_csv_format
ファイル形式は、 データのロードの準備 で作成されたものです。パスはパターンマッチングと組み合わせることができます。
COPY INTO mytable FROM @my_gcs_stage/mybucket/data/files FILE_FORMAT = (FORMAT_NAME = my_csv_format);
アドホックファイル形式オプションを使用したデータのロード¶
次のアドホック例では、Cloud Storageバケット内のすべてのファイルからデータをロードします。COPY コマンドは、名前付きファイル形式を参照する代わりに、ファイル形式オプションを指定します。この例では、パイプ(|
)フィールド区切り文字を使用している CSV ファイルをロードします。COPY コマンドは、データファイルの最初の行をスキップします。
アドホックデータロード、つまり、 COPY ステートメントがステージを参照していない場合には、ストレージ統合参照が必要であることに注意してください。
COPY INTO mytable
FROM 'gcs://mybucket/data/files'
STORAGE_INTEGRATION = myint
FILE_FORMAT = (TYPE = CSV FIELD_DELIMITER = '|' SKIP_HEADER = 1);
データの検証¶
データをロードする前に、アップロードされたファイルのデータが正しくロードされるかどうかを検証できます。
アップロードされたファイルのデータを検証するには、検証モードで COPY INTO <テーブル> を実行する際に VALIDATION_MODE パラメーターを使用します。VALIDATION_MODE パラメーターは、ファイル内で発生したエラーを返します。その後、エラーなしでロードされるようにファイル内のデータを変更できます。
さらに、 COPY INTO <テーブル> には ON_ERROR コピーオプションがあり、ロード中にファイルでエラーが発生した場合に実行するアクションを指定します。
データロードのモニター¶
Snowflakeは、過去14日以内に実行された COPY INTO コマンドの履歴データを保持します。メタデータを使用して、アップロードの完了後にファイルを削除するなどのロードプロセスを監視および管理できます。
各 COPY INTO <テーブル> コマンドのステータスを Classic Console の History ページで監視します。
COPY INTO コマンドを使用して、テーブルにロードされたデータの履歴を取得するには、 LOAD_HISTORY 情報スキーマビューを使用します。
あるステージから別のステージへのファイルのコピー¶
COPY FILES コマンドを使用して、名前付きステージ間でファイルをコピーすることにより、データを1つの場所に整理します。
次の例では、ソースステージ(src_stage
)からターゲットステージ(trg_stage
)にすべてのファイルをコピーします。
COPY FILES
INTO @trg_stage
FROM @src_stage;
コピーするファイル名のリストを指定することや、パターンマッチングを使ってファイルをコピーすることもできます。詳細については、 COPY FILES 例 をご参照ください。