Cortex Analyst 管理者モニタリング

Cortex Analyst によって提供される回答の質を向上させるためには、セマンティックモデルを改良し続ける必要があります。モデルを改良するために、 Cortex Analyst ではリクエストをSnowflakeデータベースのイベントテーブルにログします。この機能は現在、ステージに格納されたセマンティックモデル(semantic_model_file リクエスト本文パラメーターを通して渡される)に対してのみ利用できます。

ログには以下が含まれます。

  • 質問したユーザー

  • 質問

  • 生成された SQL

  • エラーおよび/または警告

  • リクエスト本文と応答本文

  • その他のメタデータ

ログへのアクセス

これらのログは、Snowsightのセマンティックモデルの Monitoring タブで表示できます。ユーザーがログを表示するには、ステージ上での WRITE 権限、参照テーブル上での SELECT 権限が必要です。

また、権限によっては、 SQL を使用してSnowflakeデータベースから直接ログをクエリすることもできます。

SQL によるログのクエリ

特定のセマンティックモデルのログを取得するには、 snowflake.local.cortex_analyst_requests UDTF を使用します。この関数はアクセス制御チェックを行い、呼び出し元のユーザーが必要な権限を持っていることを確認します。

以下は、 UDTF の使用方法の例です。

SELECT * FROM table(SNOWFLAKE.LOCAL.CORTEX_ANALYST_REQUESTS(
  semantic_model_type = 'FILE_ON_STAGE',
  semantic_model_name = '@my_db.my_schema.my_stage/path/to/file.yaml'
));
Copy

パラメーター:

  • semantic_model_type: 現在は、 FILE_ON_STAGE しか使用できません。

  • semantic_model_name: 完全修飾されたステージファイル URL。例: @my_db.my_schema.my_stage/path/to/file.yaml

戻り値: 指定されたセマンティックモデルに対する API リクエストをすべて含むテーブル。

snowflake.cortex_analyst_requests_admin アプリケーションロールを持っている場合、 snowflake.local.cortex_analyst_requests_v ビューにクエリできます。このビューには、すべてのセマンティックモデルにわたる Cortex Analyst へのすべてのリクエストが含まれます。

snowflake.cortex_analyst_requests_admin アプリケーションロールがある場合、 snowflake.local.cortex_analyst_requests_raw イベントテーブルから生イベントをクエリすることもできます。応答はオープンテレメトリー形式です。snowflake.local.cortex_analyst_requests_v ビューには、 snowflake.local.cortex_analyst_requests_raw イベントテーブルと同じデータがありますが、より読みやすい形式になっています。