2025年2月27日 --- Snowflake Data Clean Roomsリリースノート

このリリースにより、Snowflake Data Clean Roomsのアップデートとして、以下の新機能と機能強化が利用可能になったことをお知らせします。

注釈

これらのアップデートを反映させるには、一旦サインアウトし、再度ウェブアプリ(UI)にログインしてください。

UIローディングの改善

clean roomおよび分析リストページのキーユーザーフローや、clean roomの作成およびインストールのフローでの各ステップをナビゲートする際のUIロード時間が改善されました。

SQLテンプレートでの外部テーブルと Apache Iceberg™ テーブルのサポート

UI内のSQLテンプレートで使用されているプライバシーポリシーが、外部テーブルとApache Icebergテーブルでサポートされるようになります。データセットに必要なプライバシー保護を実施しながら、データで自由形式のクエリ実行を可能にしたい場合などに、これらのオブジェクトを活用できるようになります。

データ共有条件への同意でData Clean Roomsの利用が可能に

以前は、Snowflake Data Clean Roomsのご利用には、プロバイダー規約およびコンシューマー規約への同意が必要でした。今後は、標準のサービス規約に含まれている お客様管理のデータ共有機能に関する規約 に基づいて利用できるようになります。まだ承認されていない場合は、 Snowflakeサポート までご連絡の上、これらの規約に同意してください。

APIのプロバイダーリンク表示に関する改善

以前は、開発者向けAPIsを使用してビューをリンクするプロバイダーは、ビューによって参照されるすべての基データベースに対し参照の使用を明示的に許可する必要がありました。今後は、ビューのリンク時に、基になる参照オブジェクトに参照の使用許可が自動的に適用されるようになります。基になるオブジェクトは、clean roomでの使用を目的とした登録が必要になる点に注意してください。

マルチテンプレート承認

以前は、clean roomでの使用を目的としてコンシューマーから 提出されるテンプレートに対し、プロバイダーが承認できるテンプレートは一度に1つのみでした。このリリースでは、 provider.approve_multiple_template_requests プロシージャに沿った1回のリクエストで複数のテンプレートを承認できるようになります。

カスタムテンプレートによるUIフォームの処理に関する変更

カスタムのウェブフォームを提供する場合、Snowflakeによって自動入力された列名を返す 参照 フィールドを持つUI要素は、P/Cエイリアスされた正しい列名を返すようになります。テンプレート内のアクセスされる値は、テンプレート内のIDENTIFIERまたは sqlsafe フィルターで処理されるべきで、テンプレート内で明示的にエイリアスが作成されるべきではありません。

例えば、 provider.add_ui_form_customizations に渡される以下の2つの要素は、 references を使って列名をテンプレート変数 reference_provider_joinreference_consumer_column に自動入力します。

  'reference_provider_join': {
    'display_name': 'Provider join column',
    'description': 'Which provider col do you want to join on',
    'references': ['PROVIDER_JOIN_POLICY'],
    'provider_parent_table_field': 'source_table',
    'type': 'dropdown'
  },
  'reference_consumer_column': {
    'display_name': 'Consumer join column',
    'description': 'Which consumer col do you want to join on',
    'references': ['CONSUMER_COLUMNS'],
    'consumer_parent_table_field': 'my_table',
    'type': 'dropdown'
  }
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以前のカスタムテンプレートでは、これらの値を p. または c. で修飾する必要がありました。

SELECT COUNT(*) AS cnt_agg FROM identifier({{ source_table[0] }}) AS P
  JOIN IDENTIFIER ({{ my_table[0] }}) AS C
  ON p.{{ reference_provider_join | sqlsafe }} = c.{{ reference_consumer_join | sqlsafe }};
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この変更に伴い、 p.c. の修飾子は変数に直接提供されるため、テンプレートから省略する必要があります。

SELECT COUNT(*) AS cnt_agg FROM identifier({{ source_table[0] }}) AS P
  JOIN IDENTIFIER ({{ my_table[0] }}) AS C
  ON {{ reference_provider_join | sqlsafe }} = {{ reference_consumer_join | sqlsafe }};
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